〜寺子屋ありがとう〜 コラム vol.50 2015.07

201507 相談
こんにちは。
いつもお読みいただきありがとうございます。
夏休み中ということもあってか、最近は相談のご依頼が多いです。
みなさま、お子さんのこと心から思ってられることが伝わってきます。
本当はそんな気持ちが届くだけで、全ての問題は解決するのだろうなと、毎回思います。
今月は相談について書かせていただきました。
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相談の内容は、お子さんのこと学習のことに限らず、多岐にわたります。
というのは一つの見方で、私の中では全ての相談の内容は一つです。
そして、解決の過程や形も一つです。
相談一つ一つに答えがあるわけでなく、ご自身で気づいてもらうだけ。
ご自身で気づかれたことなら、実践にも移せるでしょう。
それがやがて、考え方と行動の習慣の変化し、本質的な変化、変容に繋がる。
これが私の解決の定義です。
自身で気付いて、なんらかの実践がはじまり、思考と行動が変化する。
そしてそれが習慣化された時こそ、その人が本質的に変わる瞬間。
その結果として状況が変わることもある。
状況の変化はなくても、やれること全てやりきれば、受け容れることはできる。
そしていつの日か、今苦しんでいる現象を、あの出来事があったからこそ。
そう受け止められるようになる。
これが色んな問題の解決と過程をあえて一つに集約した形です。
状況が変わることもある?変わらなくていいのか?
違和感を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
状況を変えることばかり考えていると、根本的な原因や改めるべきところを見失いがちになります。
その結果として、形を変えて同じレベルのことを繰り返してしまいます。
受ける相談の内容は多岐にわたりますが、あえて一つに集約すると、
「相手や状況を変えるには、どうしたら良いか?」
ということになります。
正確には、
「相手や状況(だけ)を(自分の都合のいいように、) 変えるにはどうしたら良いか?」
この、相手や状況だけを変えることに成功すると、すぐに次の問題が見えてきます。
同じレベルのことを形を変えて、繰り返し続きます。
ご本人の心の器はそのままだからです。
この問題さえ解決できたら私は穏やかに過ごせるのに。
そんな思いで相談されるのでしょう。
この場合ではその状態で逡巡となることが多いです。
私にも、今もそんなこと多々あります。
順番が逆なのです。
状況が改善されたら穏やかに過ごせる。
ではなく、穏やかに過ごせるようになるから状況が変わる。
本当は状況など変わらなくていい。
状況が変わらなくても、受け止め方が変わるからです。
その時にこそ、あの出来事があったからこそと、
思えるようになるからです。
誰かを変えようとしている時、そして自分を変えようとしている時。
人は苦しさを感じます。
問題があるから苦しいのではなく、誰かを自分を変えようとするから苦しくなる。
だから、変えようとすることを止める、それだけでその人の苦しみは消えます。
変えようとすることを止めるとは、解かろうとすることです。
ご自身が、その人がどうしてそのような言動をとってしまうのか、
その背景を解かろうとすることです。
でも物事そう簡単ではありません。
本当は、変えようとするから苦しくなるのでもありません。
苦しいから、誰かを変えようとしてしまうのです。
ですから、まずは相談をして下さったその人の気持ちこそが楽になることが大切です。
そのためには、徹底的に話していただくこと。
徹底的に話していただくためには、徹底的に聴かせていただくこと。
相談を受けた時、
「相手や状況(だけ)を (自分の都合のいいように、) 変えるにはどうしたら良いか?」
そう聞こえるのは、私が相談して下さる人を、私の都合の良いように、相談して下さる方だけを、変えようとしているからに他なりません。
人を変えるためのテクニックに先立つもの。
相談を受けるものの心の余裕です。
そこだけは見失わないようにと思っています。
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