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〜寺子屋ありがとう〜 コラム vol.11 2012.2

寺子屋ありがとう
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今年は雪がすごいですね。
私は車で移動することが多いのですが、最近よく雪で動けなくなった車と出くわします。
通りすがりの見ず知らずの人が車を止めて、力を合わせての救出作業。というと大袈裟でしょうか。
確かに大雪の冬は大変ですが、大切なことを思い出させてくれるものです。人の優しさ温かさを感じます。

私どもが運営しています「寺子屋ありがとう」は今年の5月で設立7年になります。
設立当初から、主に不登校や問題行動、成績不振などの悩みを持つお子さん達と、学習を通じて関わらせていただいています。
今は特別なんらかの問題があるわけでなくても、学習メッソドを気に入っていただき通っている生徒が半数以上います。学習塾のように見えるかもしれません。
でも私どもの教室の一番重きを置いている仕事は、その子のそばにいる大人、親御さんと関わらせていただくことです。
それは、子ども達が大きく変わるには、そばにいる大人、親御さんの変容が必要だからです。

人が大きく変わるとは、その人が描いている自分自身に対する前提を塗り替えることです。
例えば、学校の成績がいつも平均60点位の子が、たまたま80点取れたとします。
その子がもし自分に対して平均60点くらいという前提を持っていれば、点数が上がったのは運がよかったから、偶然今回の範囲だけ理解できたから。そう受け止めてしまうでしょう。そう受け止めると、次はまた前提通り60点位の点数に落ち着いてしまいます。

勉強をがんばり続けて、平均点80点くらい常に取れるようになったとします。
それは、その子ががんばったことで、自分に対する前提が平均60点から80点に置き換えられたからです。

私どもの教室では努力より先に前提を置き換えることに力を注いでいます。
「自分はこんなものじゃない、80点、100点とって当たり前の人間だ」
そう自分に対する前提を塗り替えられたら、自身の中でそんな前提を描けたら、自然とがんばることができるようになります。そしてその通りに理解力記憶力を発揮しやすくなります。
この前提を変えるための簡単でお勧めの方法は、周りにいる人がその通りに接することです。新たな前提とその人を結びつける根拠は必要ありません。これがメンタルトレーニングの一つです。
脳は意外と単純にものごとを認識するようにできているのだそうです。
その状況をイメージとして五感を使い現実のように描き感じることがイメージトレーニングと呼ばれるものです。スポーツ選手が採用するトレーニング法の一つです。
私どもの教室で採用しているメインメソッドの一つです。

成績をアップさせるくらいでしたら、自分一人で意識して自身の前提を少しずつ変えるという方法でも可能でしょう。
ただ、
苦しさを感じてしまい、動けなくなっている。
自分を抑えられずついつい暴れてしまう。
先生の言葉が全く理解できず、授業中顔を上げていることも出来ずに机に突っ伏している。
心のエネルギーが枯渇し、そのような状態になっている子に、一人でがんばれといっても無理です。
その子はがんばらないのではなく、既にがんばれない状態になっているからです。

そんな子が元気に穏やかな表情を取り戻すには、そのために必要なエネルギーを心に注ぐには、その子のそばに時間一緒にいる大人の力が必要です。
そばにいてくれる大人が、その子に対して「大丈夫」という前提で接し続けることです。
その子が自分自身に対して持てなくなってしまった肯定的な前提を、そばにいる大人が代わりに描いてあげること、持ってあげることです。この大丈夫という前提こそが、心のエネルギーです。

その子の自身に対する前提が置き換えられた時、すなわち心のエネルギーがある量を超え溢れ出た時、その子は放っておいても穏やかな表情を取り戻し、立ち上がります。
その時例え学習面で大きな遅れがあったとしても、再び社会と関わるになんら可能性が狭まることはない。むしろ広がる。
そんな前提を持ってもらうために、私どもの教室では学習を通しても、子ども達と関わらせていただいています。

なにより大切なのは、「わが子を大丈夫と見守り通すことができる」そんな前提を親御さんに持っていただくこと。これこそが、私どもの教室の一番大きな仕事となります。

「大丈夫」という前提。
ここも誤解されやすいのですが、この「大丈夫」は、なにがあっても「大丈夫」、そしてなにがなくても「大丈夫」。そんな「大丈夫」です。

次回投稿させていただく時には、もう春らしくなっているのでしょうか。
雪道どうぞお気を付けください。

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